20141219

例会まとめ 『セッションズ』



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 11月例会『セッションズ』は如何でしたでしょうか?
 障害者の性の問題を真正面から扱った映画ということで、みなさんいつも通りに見に来てくれるか心配していましたが、参加率も52%となんとか50%は超えましたので、とりあえずホッとしています。
 しかしやはりもっと多くの人に見てもらいたかったです。もし今回の例会を先入観だけで見なかったという人がいたなら、とても残念です。
 この映画は日本ではR18指定となっています。しかし見た人には分かって頂けると思いますが、全くいやらしくなどありません。
 ベットシーンも相手の事を気遣い思いやる、とても感動できるシーンとなっています。むしろ若い人にこそ見せたいと思える作品です。
 アンケート結果の方は「大変良い」が59%「良い」が34%と合わせて93%もの高評価を頂きました。
 そして特筆すべきは、いつもの2ページでは収まりきれず増ページをするほどの大量のひとくち感想が寄せられたことです。
 この事はこの映画が色々と考えさせられ語りたくなる良い映画だということを証明しているようで、大変嬉しく思っています。
 この映画を見終わってこんなにも清々しく爽やかな気持ちになれるのは、主人公が普通の人より遥かに制約がある中でも、人生を生き切ったと思える点です。
 主人公が語った中で印象に残った言葉があります。
 「コップの中に水が半分しか入ってなかったとして、半分しか入ってないと思うか、半分も入っていると思うかは自分次第だよ。」
 人間、持って生まれた才能や能力、与えられた環境は様々ですが、自分が持っているもの、与えられたものの中で、それを最大限に生かし人生を生き切るという事、そしてチャレンジする事こそ一番大事なんだと、この映画から教えられたような気がしました。





(北九州の泉 2015年1月号搭載)