2月例会『結界の男』は如何でしたでしょうか?
この作品は2013年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映され、観客による人気投票で2位となった作品です。
福岡国際映画祭とは毎年秋頃、博多においてアジア各国から20本以上の招待作品を上映する映画祭で、現代アジアの映画を一堂に観ることができる質量ともに世界レベルの映画祭です。
本当に素晴らしい作品ばかりなので、鑑賞対策部としてもここで上映される映画を例会候補として推薦したいのは山々なんですが、そのほとんどの映画に配給会社がつきません。
つまり儲けが期待できずに買い手がつかないということです。
しかしそんな中、この『結界の男』には配給会社がつき、小規模ながら公開されましたので例会で上映できることになりました。(ところがなんとその配給会社も今年になって事業から撤退するとのことで、今回の例会上映にはぎりぎり間に合ったという次第です)
さて映画の内容はと言えば、笑いと泣きのつぼを見事に押さえた、さすが韓国の商業映画といった感じです。
ドタバタしているように見えても、実は丹念に脚本は練られています。
またムーダンという韓国の独特の伝統文化を窺い知ることができたのも良かったのではないでしょうか。
アンケート結果の方も「大変良い」と「良い」で合わせて78%になり、概ね高評価でした。
なにより会場が終始笑い声で包まれていたのが良かったですね。
といった訳で、日本中いや世界中のアジア映画ファンなら誰でも行ってみたいと思っている福岡国際映画祭がすぐ隣の福岡市で毎年開催されています。
監督や出演者などとの質疑応答なども多くあり、お祭りムード満点の素晴らしい映画祭です。
会場もキャナルシティでの開催となり、とても見やすくなりました。
是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。