毎年アジア各地から新作や話題作を上映してきた、アジアフォーカス・福岡国際映画祭ですが、30年もの長きにわたったこの映画祭が終了するとの報道が今年の3月にありました。
な、なんということでしょう。まさに青天の霹靂です。毎年9月に博多で開催されるこの映画祭を私がどれほど楽しみにしていたことか・・
私は昔からアジアにすごく興味があって、学生の時にはバックパックを背負ってアジア各国を放浪もしました。ですが社会人になってからはほとんど旅行にも行けない、忙しく世知辛い毎日です。
しかしそんな悲しみを救ってくれたのがアジアフォーカスです。毎年20作品以上もの新作のアジア映画、関連作品も含めると50作品以上。そしてアジア各国から招待された監督や俳優などの舞台挨拶や質疑応答。な、なんて素晴らしい映画祭なのでしょう。これは日本中の映画ファン、いや世界中の映画ファンが羨望する映画祭なのです。それがすぐお隣の福岡市で観ることができていたのです。
やはり去年のコロナ禍での入場者激減が痛かったようです。しかしそれとは別に主催者側から「国際交流の推進を目的としていた映画祭当初の役割を果たした」との声明がありました。
何事も始まりがあって終わりがある。悲しいですが万物流転ということですね。
この映画祭での個人的な一番の思い出は、2015年に観客賞を受賞した香港映画の「小さな園の大きな奇跡」を2018年の1月に映画サークルの例会で上映できたことです。これは本当に嬉しかったです。
福岡国際映画祭実行委員の皆様、30年もの間本当にお疲れ様でした。
そして今まで素晴らしい多くの映画を見せてくれて本当にありがとう!