7月例会はムーブの会場に約260名もの会員以外の方にお越し頂きました。来場者の中には介助者の方も含め障がい者の方が55名もいらして、内訳としては視覚障がい者の方が1名、車椅子の方が4名、聴覚障がい者の方が30名以上も参加して頂きました。北九州映画サークルとしても今回のような本格的なバリアフリー上映は初めての試みでしたので、いろいろと至らない点もあったとは思うのですが、積極的に席を譲りあったり自主的に手話通訳して頂ける方がいたりしてくれて、障がい者の方もそうでない方も分け隔てなく、みんなの力で運営できた素晴らしいイベントになったと思います。ご協力、本当にありがとうございました。
映画を観た方から、現在の福島先生の大学での講義風景を見てみたいといった意見を多く頂きました。この映画の公式ホームページに福島先生の会見映像があるのですが、これを見て頂くと講義風景も想像できると思います。“指点字”の通訳の方を介してはいるのですが、驚くことに質問などにも全く普通のスピードでしっかりと話しておられます。そして理路整然としいて時にはユーモアも交え、福島先生のお人柄もあってか話をずっと聞いていたいと思わせてくれます。機会があれば是非講義を受けてみたいと。
映画の中で、福島先生が好きだという吉野弘の「生命(いのち)は」という詩がでてきます。
生命は自分自身だけでは完結できないようにつくられているらしい
生命はその中に欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ
(中略)
私もあるとき誰かのための虻(ぶ)だったろう
あなたもあるとき誰かのための風だったかもしれない