ノルウェー発ロードムービー『ロスバンド』はいかがでしたでしょうか？
私はこの映画を博多で観てすごく気に入って例会候補に勧めはしたのですが、少し躊躇する気持ちもあったのです。というのも「自分は音楽、特にバンドものが大好きだから熱狂しているけど、ロックがそれほど好きでない人にとってはどうなのだろう」「物語として強引な展開もあるし、真面目な作品が並ぶ例会の中に入れていいのだろうか」などと考えてしまい、いったん候補を取り下げたのです。しかしやはりいい映画だったと思い直して半年後に再度例会候補に推薦しました。それで代表者会議でも選ばれて、自分としては恐る恐る例会の日を迎えたのです。
すると思った以上の高評価！会場受付の人からも、「会場から出てくる人がみんな笑顔だったよ」と言ってもらえました。一口感想でも「良かった」「面白かった」「もう一度見たい」といったストレートな感想が多く、本当に上映して良かったです。
そうなんですよね。映画って、感動する作品や考えさせられる作品も確かにいいのですが、実は何度も見返す映画というのは登場人物に愛着がわく作品の方なのです。自分も今回彼らに再び会えて最高でした。
この映画を観て感じたことは、ノルウェーの人も日本の人も全く変わらないということです。北欧って日本から見れば福祉が行き届いた豊かな国というイメージがあると思うのですが、家庭のこと、学校のこと、自分の居場所のことで悩む姿は私たちと全く一緒ですよね。いろいろな国の映画を観ることの良さって、“どこの国の人たちもみんな悩みながらも精一杯生きている”といった当たり前のことを再認識できることでもあると思います。そのことは世界中のみんなの平和を願う気持ちに繋がると思うのです。
今後も例会でいろいろな国の映画を観ていきたいですね。